アスパラガスは体にいい?栄養素・効用と選び方・保存方法

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アスパラガス
旬:4月、5月、6月

主な栄養素(可食部100g当たり)
  • ビタミンA: 31μg(700μg)
  • ビタミンB2: 0.15㎍(1.2mg)
  • ビタミンK: 43μg(150μg)
  • 葉酸: 190μg(240㎍)
  • カリウム: 270mg(2,000mg)
  • 糖質:2.1g()

※カッコ内は成人女性1日の推奨量

品種と栄養素

緑色の「グリーンアスパラガス」と白い「ホワイトアスパラガス」の2種類があり、栄養成分が多いのは「グリーンアスパラガス」。

グリーンアスパラガスは、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンCを含む緑黄色野菜です。高血圧予防に役立つカリウムや造血効果のある葉酸なども含まれてるため、神経や身体の疲労回復に効果を発揮します。

アミノ酸のひとつであるアスパラギン酸を多く含み、カリウムとマグネシウムを細胞内に効率的に取り込む作用があるといわれています。疲労物質である乳酸を燃焼させ、エネルギーに変える働きがあります。

ルチンを多く含んでいるため、血流を促進する作用があり、高血圧など生活習慣病の予防に効果的です。

加えて、脳細胞を酸化から守り、活性化する機能も併せ持っているので、記憶力を高め、認知症予防も期待できます。

ホワイトアスパラガスは栄養価が低く、ビタミンCが少し含まれる程度。栄養面より、やわらかな口当たりや繊細な香りを楽しむための野菜といえるでしょう。

効用

アスパラガスに豊富に含まれ、ドリンク剤の栄養成分としてもおなじみのアスパラギン酸はスタミナ強化に有効。

抗酸化作用の高いビタミンA、美肌づくりに効果的なビタミンC、全身の細胞に酸素を運び、体を活性化させる鉄などを多く含むので、アンチエイジングを目指す女性にオススメです。

・疲労回復

・貧血予防・改善

・アンチエイジング

選び方

穂先がしまっていて、緑や黄緑色が鮮やか、全体が太くまっすぐに伸び、根元のあたりまで張りがあるものが新鮮です。

切り口が固くなっていないもを選びましょう。切り口が茶色くなっていたり、しわっぽいものはさけてください。

保存方法

鮮度が落ちやすいので、買ったらすぐに調理するのがおすすめ。(2ー3日以内)

保存するときはしなびやすいので、ラップやキッチンペーパーなどで包み、葉が痛まないように冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。

立てて保存することで風味が長持ちします。

固めにゆでて保存容器や袋に入れ、冷凍庫で保存すれば2ー3カ月は長持ちするというタフな一面もあります。

調理と食べわせのコツ

ビタミンA・Kは、脂溶性栄養素なので、油炒めにすることで、吸収力が高まります。

水溶性のビタミンB1などの損失を防ぐためには、あまりゆですぎないことが肝心です。

おすすめの組み合わせ

豚肉

豚肉のビタミンB2と一緒に摂ると、アスパラギン酸と合わせて疲労回復効果がアップ。

食物繊維はコレステロール抑制効果も。炒め物に最適です。

ブロッコリー、オレンジ

アスパラガスの穂先に含まれるルチンは、抗酸化作用があり、ビタミンCの吸収を助けます。

血液サラサラ効果のほか、美肌へと導きます。オレンジはデザートにどうぞ。

ワンポイント:「アスパラギン酸」

アミノ酸の一種で、「アスパラギン」という名称は、アスパラガスから発見されたためにつけられたものです。

エネルギー代謝に関わるため、疲労に対する抵抗力を高めたり、スタミナを増強するのに役立ちます。

有害なアンモニアの排泄を促すことで、中枢神経系を守る働きもあります。