記事内にプロモーションを含む場合があります。
ホッケは体に悪い?
食べすぎるとどんな影響があるの?
春から夏に向けてよく獲られ、開き干しにしたものは居酒屋の定番メニューとも言える「ホッケ」。
最近は価格が高騰しつつありますが、果たして体にとって良いものなのでしょうか?
そこで今回はホッケの安全性と健康への影響を解説します。
体に良いものを食べて、健康的に過ごしましょう!
・ホッケのカロリーは114kcal/100g
・ビタミンB12には造血作用がある
・ビタミンDは骨や歯を強化する
・タンパク質は食欲抑制や代謝アップの効果も
・カルシウムは骨の形成だけでなくイライラを緩和する
・妊娠中に摂取しても問題ない
・1日100gを目安に食べるようにしましょう
ホッケとは
ホッケはアイナメ科ホッケ属の魚です。
過去に北海道近海でニシンが取れなくなったことをきっかけに、代替品としてホッケが普及しました。
流通に際しては開いた干物として提供されることが多く、淡白な味と独特な食感が人気を博しています。
干物だけでなく、生や粕漬け、みりん漬けもスーパーで売られています。
ホッケのカロリー
ホッケのカロリーは100gあたり114kcalほど。
ホッケ1尾が400gほどなので461kcalになります。
脂乗りがよいものが多く、カロリーとしては低くはありません。
シマホッケは特に脂乗りが良いのでマホッケよりもカロリーが高い傾向にあります。
ホッケの栄養素・成分
ホッケに含まれる栄養素は、タンパク質、カルシウムのほかに、ビタミンB12、ビタミンDとビタミン類も豊富です。
ホッケは体にいい?4つのメリット
開き干しにされて居酒屋によく登場するホッケですが、果たして体にとって良いものなのでしょうか?
次にホッケのメリットを4つ紹介します。
ビタミンB群の一種であるビタミンB12は、「赤いビタミン」と呼ばれ、高い造血作用があります。
造血だけでなく、末梢神経を構成する核酸を増やす役割もあるので、眼精疲労、肩こり、神経痛の改善にも効果的です。
疲労や体力低下を引き起こす貧血などにも効果的ですので、積極的に摂取したい栄養素です。
ビタミンDは歯や骨を形成するのに使用される栄養素です。
最近の研究では、免疫力のアップやがん・糖尿病などの疾患にもプラスの影響があるとも言われています。
カルシウムのバランスを保ち、骨の健康面を保つのに加えて、風邪やインフルエンザといった感染病にも免疫力が対抗する効果を発揮します。
タンパク質は筋肉を形成する栄養素として有名です。
筋肉を形成するため代謝アップの効果も期待できます。
実はそれだけでなく、タンパク質を消化する過程で生まれる、コレシストキニンやGLP1などのホルモンには食欲を抑える効果があります。
参考:https://www.kamaboko.com/fishprotein/articles/morning/
カルシウムは骨や歯を形成するのに重要な栄養素です。
それだけでなく、ごく一部はカルシウムイオンとして血液や筋肉内にあり、出血を予防する他、筋肉の興奮を抑える効果があります。
新しい皮膚組織を形成する効果もあるので、新陳代謝を促し、シワや乾燥といった美容面でも効果を発揮します。
ホッケは体に悪い?3つのデメリット
ここまでホッケのメリットを解説してきました。
では一方でデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
次にホッケのデメリットを解説します。
ホッケに含まれるカルシウムは、摂りすぎることで高カルシウム血症を引き起こす危険性があります。
高カルシウム血症とは、体内中のカルシウムの濃度が高いことで起こる病気で、倦怠感、疲労感のほかに、口の渇きや嘔吐といった症状を引き起こします。
ホッケに含まれるカルシウムはそこまで多いというわけではありませんが、食べ過ぎには注意が必要です。
ホッケを開き干しやみりん漬けなどにする場合、その塩分量にも注意が必要です。
塩分の摂りすぎは高血圧になる可能性が高く、動脈硬化や腎不全、心不全など命に関わる病気も引き起こしやすいです。
ホッケを食べる際には、調理する際の加工などにも気を配る必要があります。
ホッケにアニサキスやシュードテラノーバといった寄生虫がいる可能性があります。
体内に入ってしまえば、食中毒として腹痛や嘔吐を引き起こす危険性があります。
焼いたり加工することによってこれらの寄生虫の危険性を下げることができますが、生で食べる場合は、一旦冷凍するなどの対策を講じる必要があります。
ホッケは妊娠中でも食べることができる?
ホッケは妊娠中に食べても問題あるありません。
ホッケには胎児の栄養となるカルシウム、ビタミンDを含んでいます。
特にビタミンB12は妊娠中に摂取することが推奨されているため、積極的な摂取をお勧めします。
ホッケに関するみんなの意見
ホッケの1日の摂取量は?
タンパク質を含む主菜として、魚類の推奨量は40〜100gと言われています。
ホッケのカロリーなども踏まえると、100gを上限として摂取すると良いでしょう。
ホッケは体に悪い?まとめ
今回は開き干しとしてよく店で出てくるホッケは体に悪いのか?について解説しました。
カルシウムやタンパク質だけでなく、ビタミンB12やビタミンDが豊富で、栄養素満点なホッケ。
一方で摂りすぎは塩分過多や高カルシウム血症の原因にもなるので注意が必要です。
適度な量を心がけて、健康的な食生活を送るようにしましょう。
・ホッケのカロリーは114kcal/100g
・ビタミンB12には造血作用がある
・ビタミンDは骨や歯を強化する
・タンパク質は食欲抑制や代謝アップの効果も
・カルシウムは骨の形成だけでなくイライラを緩和する
・妊娠中に摂取しても問題ない
・1日100gを目安に食べるようにしましょう
参考資料
・厚生労働省
・e-Stat(政府統計総合窓口)
・消費者庁
・AACD(一般社団法人 日本流通自主管理協会)
※正確な情報を提供するよう心がけておりますが、かならず「公式HPを確認の上購入する」よう、お願い申し上げます。