きゅうりは体にいい?栄養素・効用と選び方・保存方法

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きゅうり
旬:6月、7月、8月、9月

主な栄養素(可食部100g当たり)
  • ビタミンC: 14mg(100mg)
  • ビタミンK: 34μg(150μg)
  • カリウム: 200mg(2,000mg)
  • 銅: 0.11mg(0.8mg)
  • 糖質:1.9g

※カッコ内は成人女性1日の推奨量

品種と栄養素

「黄瓜」が語源とも言われ、完熟すると黄色くなる瓜を緑の段階で回収したもの。90%以上が水分で栄養価は高くありませんが、みずみずしさとパリッとした歯応えは独特で、夏バテなどで食欲がない時にも食べやすい野菜の一つです。

カリウムが比較的多く含まれており、体内の塩分(ナトリウム) を排泄する効果によってむくみ予防にもつながります。

以前は、きゅうりに含まれている酵素がビタミンCを壊すと言われてましたが、実際には酵素によって酸化されたビタミンCと体内で元の形に戻され、きちんと働くことがわかっています。

最近では、皮の部分に含まれる、ウリ科植物特有の物質で苦味成分のククルビタシンに、腫瘍を壊す因子があると報告されています。

独特の青臭さの成分は、「ピラジン」。

血液をサラサラにし、血栓を防ぐ働きがあると言われています。

効用

ナトリウムを排出させるカリウムの作用で、利尿を促進し、腎臓の機能を助けます。

・がん予防
・高血圧の予防・改善
・疲労回復
・腎臓疾患予防

選び方

トゲがある品種は、トゲが鋭く尖っていて、触るとチクチクするものを選びましょう。全体にハリがあり、緑色が濃くて重みのあるものを選んでください。

まっすぐなものをよく見かけますが、曲がっていても味は変わりません。

保存方法

水気があると痛みやすいので、水気を拭いてからペーパータオルや新聞紙などで包み、野菜室に立てておきましょう。4〜5日は保存可能です。

切ったものはラップで包み、切り口を上にして立てて保存しましょう。

水分が高いため、冷蔵庫の湿度が低すぎると痛みが速くなるので注意。

調理と食べ合わせのコツ

ぬか漬けは、ぬかに含まれているビタミンB1、B6が元来含まれていないきゅうりに浸透し、乳酸菌の効用も加わって疲労回復に効果を発揮します。

風味が生まれ、食欲が増進されますが、塩分には注意です。

生食が最上ですが、ビタミンCを破壊するアスコルビナーゼは、熱と酸」に弱いので、酢の物、ピクルスにするとよく、おろしたりするとビタミンCは破壊されます。

塩をまずしたりして板ずりし、熱湯にさっと通してすぐに冷水にひたすと、緑色も鮮やかになり、酵素の活動求められます。

おすすめの組み合わせ

タコ

タコに含まれるタウリンは血圧を下げる効果があります。塩分の排出を促すカリウムとの相性が良いです。

わかめ

きゅうりとわかめ、ともにカリウムが豊富で余分な塩分を排泄して、体が水を溜め込むのを防ぐため、むくみ予防につながります。

ワンポイント:「ブルーム」

皮の表面にある白い粉状のものが、ブルームです。

近年これがないブルームレスきゅうりの方が主流です。

ブルームのある品種は、皮が柔らかく食感も良いのに対し、ブルームレスきゅうりは皮が硬めで、日持ちが良いのが特徴です。