さといもは体にいい?栄養素・効用と選び方・保存方法

記事内にプロモーションを含む場合があります。

taro

さといも
旬:9月、10月、11月

主な栄養素(可食部100g当たり)
  • ビタミンB6: 0.15mg(1.2mg)
  • ビタミンE: 0.6mg(6.0mg)
  • 葉酸: 30μg(240μg)
  • カリウム: 640mg(2,000mg)
  • 食物繊維: 2.3g(18g)
  • 糖質:10.8g

※カッコ内は成人女性1日の推奨量

品種

さといも科の多年生草本で、主として塊根を食用とします。

原産地は熱帯の東インド地方といわれ、日本への渡米はかなり古く、万葉依然といわれています。

山野に自生する山芋に対し、里で栽培されるので里芋と呼ばれるようになりました。

親芋の周りに子芋、孫芋が育つため、豊作や子孫繁栄の象徴とされてきました。

品種は非常に多く、120種以上もあって、大別すると子いも種として石川早生、豊後、土垂、ウーハンなどがあります。親いも種としては唐いも・たけのこいも・八つ頭があります。

栄養素

成分は糖質20%と多く。ビタミンB1が比較的多量にあります。

いも類の中では特にカロリーが低く。水分が多く。カリウムを豊富に含みます。

独特のぬめりは、ガラクタンやムチンという水溶性植物繊維の一種で、おもにガラクタンの性能によるものとされいます。たんぱく質と炭水化物が結合して生まれる成分です。

効用

カリウムには余分なナトリウムの排出を促す効果があり、高血圧に効果的です。

また、食物繊維であるムチンには胃の粘膜を保護する効果があるので。胃炎予防にも最適です。

ガラクタンには腸の動きを活発にし。血糖値やコレステロールの上昇を抑える働きがあります。

・便秘の予防・改善
・糖尿病の予防
・高血圧の予防
・胃潰瘍の予防

選び方

泥付きの方が保存しやすいため、できれば泥付きのものを選ぶようにしましょう。

身が固く締まっているものがよいので、柔らかくふかふかしているものは避けるようにしましょう。

洗ってあるものはできるだけ早く使い切るように。

切り口に赤い斑点があるものは、収穫後時間が経過したり、低温障害でアントシアニンが酸化したためで、問題なく食することができます。

保存方法

熱帯地方源泉なので、高温多湿を好み、乾燥や寒さに非常に弱い食材です。

泥付きなら新聞紙で包み、常温で保存します。2週間を目安に食べきりましょう。

調理と食べ合わせのコツ

調理の際、そのまま皮をむくと粘り気がついて手がかゆくなるのは、中に含まれているシュウ酸塩が刺激するといわれています。

泥を洗い落とし、皮付きのまま茹でるか蒸して皮をむくと向きやすく、ぬめりも感じない上に、栄養成分の損失も少なくてすみます。酢や焼みょうばんを茹で水に加えても同様の効果があります。

おすすめの組み合わせ

たこ

食物繊維が豊富なさといもと、タウリンが豊富なタコを合わせることで、胆汁酸の分泌を促進。コレステロールを減らし、肝機能の向上や高血圧・糖尿病の予防につながります。ぜひ煮物にしてみてください。

豚肉

さといもの食物繊維はコレステロールや腸内の老廃物の排出を促します。豚肉のたんぱく質は血管をしなやかにしますので、動脈硬化予防に最適です。